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今回特集としてご紹介するダイエット法は、既に世間で知られている方法です。 それは、アトキン式ダイエットに代表される、低炭水化物ダイエットです。
今まで試した事が無いのなら、一度トライしてみる事をお勧めします。
既に試して上手くいかなかった人も、もう一度このダイエットを見直してみては如何でしょうか?
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記事ソース元:ロサンゼルスタイムズ紙 October 22, 2007
翻訳編集:スポーツ&フィットネス・マガジン
● ギャリー・ターブス氏のQ&Aインタビュー 2page
Q.では現代の主流である、低脂肪食が健康的であるという証拠は無いのでしょうか?
まあ、現代の医学界では、低脂肪食が健康的だと信じられています。 少なくとも低飽和脂肪の食事は健康には良いだろうという考えは、リスクの高い心臓病患者や、悪玉コレステロール(LDL)値を下げる手段とし、スタチン(statin)という薬を投与する事からきています。
彼等の理屈では、悪玉コレステロール(LDL)値を下げるのなら、健康的な食事であろうと考えます。 これが彼らの主張を支持する根拠となっています。
Q.説得力がありますか?
それは馬鹿げていると思います。 スタチンは薬です。知られている効果以外に、他にどんな影響があるのかも定かではありません。 又、薬が体に与える影響と、食事法が体に与える影響とは全く別問題です。
それに加え、スタチンの効果は低脂肪食ではなく、低炭水化物食事法を擬似しているという証拠があります。
Q.肥満が流行病になった理由は、公的機関が低脂肪食を奨励したのが一つの理由になるでしょうか?
ある意味そう言えるでしょう。 ダイエットはトレードみたいなもので、脂肪を食事から摂るなと言われると、人々はその穴埋めとし、炭水化物を摂るのです。たんぱく質の摂取量は、相変わらずほぼ同じままなのです。
つまり低脂肪食とは、言い換えるなら高炭水化物食であり、それが人々を太らせているのです。
Q.肥満が流行病として広まった時期と、炭水化物を食べるのを公に推奨された時期と一致しますか?
証拠とし、1976年〜1986年の間に推奨する動きが始まりました。 1977年に議会委員会が公式に国民に対し、脂肪摂取を減らして炭水化物をもっと食べるよう奨励しています。 その辺りから、急激に肥満が社会に広まったのです。
1977年に公表されたリポートは、ある科学にも栄養学にも精通していない一人の議会スタッフが、素人的な3ヶ月程度のリサーチと、2日間の検証により、善意で書き上げたものでした。 |
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この流れのピークになったのが、1984年国立衛生研究所が全会一致で「2歳以上は低脂肪&高炭水化物食を食べるよう」薦めた事でした。
Q.それで彼等の意見に科学的根拠は無かったのですか?
我々が期待するような、(健康的な)低脂肪食主義者が長生きするという立証は一切なされていません。
最も近年に行われた例では、2年前に出版されたウーマンズヘルス誌の4万9千人を対象にした実験でした。 およそ(日本円換算で)6億円以上の費用を投資し、実験をしたのですが、「脂肪と肉類を食事から減らし、逆に野菜やフルーツなどの食物せんい質をメインとした食事をすれば長生きする」という考えを、結局は立証できなかったのです。
Q.昔からの考えでは、エクササイズ(運動)をすれば痩せられるですが、あなたもエクササイズをするのですか?
はい、私は昔からジョギングをしてきました。 ただ、昔から明らかなのに最近忘れられているのが、エクササイズ(運動)はお腹を減らすという事です。
食欲を増す為に、散歩に出掛けたり、ゴルフをしたりしますよね?
要するに、より多くのカロリーを消費すれば、より多くのカロリーを摂取する事になるのです。
あなたの体は体脂肪を減らしたくはありません。 ですので、浪費したカロリーは食事から穴埋めしようと食欲が増すのです。 運動をすればお腹が減るという事です。
エクササイズとダイエットを勉強している人達にインタビューした際、「なぜ運動しているのに体重が減らないのか?」と彼等は口々に漏らしたものです。 それに対し私は、「それはお腹が減るからだ」と答えました。
それはまるで、今まで彼等が考えてもみなかった事のようで、想像すらした事なかったのでしょう。
Q.どのような根拠からですか?
先ず、動物や人間で運動をすれば痩せるという証拠はありません。---もちろん、食事制限をしていれば話は別ですが--- ハムスターやネズミを使った実験を例に挙げると、運動をさせると脂肪太りするのです。
ある最近の調査では、5kmを週5日走る1万3千人のランナーを調べたところ、やはり体重は増えたという結論に至っています。(それが筋肉なのかは明記されていない)。
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Q.エクササイズ(運動)で痩せないとしたら、逆に運動不足も太るのでは?
単純にその通りです。
しかし、何十年も昔から知られている事実とし、運動をしない人が太るというものでもありません。
例えば土木作業員や家庭の主婦は、株トレーダーやファッションコンサルタントよりも多く肉体を使います。 しかし、一般的にどちらが太っている人が多いかというと、前者の肉体を多く使う人達です。 だから肥満の原因を遺伝や運動不足だと一概には言えないのです。
運動量が多いにも関わらず、ある理由(高炭水化物食)から彼等を太らせているのです。
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Q.それであなたは低炭水化物&高脂肪食を5年続けているのですか?
過去たった150年程の間我々が食べてきた消化の良い(人を太らす)炭水化物を食べてないだけです。
パンやパスタやイモ類や穀物やデザートを食べないだけで、それ以外ならどんなものでも好きなだけ食べられ、太らずにいれます。
Q.低炭水化物ダイエットにしてから、どれだけ痩せました?
一時は12kg痩せましたが、その時女房が「やつれている」と文句を漏らしたので、その後7kg程戻り、現在は開始した当時から比べ、およそ5kg程減っています。
Q.サンクスギビングデー(勤労感謝の日)が近づいてきました。 ターキーや詰め物を食べますか?
詰め物など食べますよ。 好きですから。 でもパンプキンパイは食べないでしょう。
では、次のページで実践編をご紹介します。
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