輝く髪の入手法!

髪を失う原因は、遺伝や病気など沢山有りますが、男女共に最も一般的な原因となるのが、髪の手入れです。 毛染めをしたり、スタイリングしたり、ブラッシングしたりだけでなく、頭を掻くだけでも髪の毛は傷むものです。 幸いにも、そんなあなたの髪の毛を、元の健康な状態に戻してくれる方法があるのです。
米国皮膚科学アカデミー2004年の会合がニューヨークで夏開催されましたが、 その式でノースカロライナ州のWake Forest 大学の皮膚科学科で、皮膚科医として教授するZoe D. Draelos氏が、髪の手入れでやって良い事と悪い事を紹介しました。
「髪のダメージとは、毎日の生活で髪の立体構造を破壊した結果によるものです」とDraelos氏は説き、「美しくない髪になった原因を突き止める事で、状態を回復させる為の策を講じる事ができるのです」と教授は話します。

そこで髪の健康とツヤを出す為の心がけとし、次の10のポイントをDraelos氏はアドバイスしました。

●脂漏性皮膚炎は、頭皮のかゆみやフケや赤みの原因です。 この炎症は直接髪の毛を失う原因とはなりませんが、髪を弱らせたり永久的なダメージを与えたりします。 この様な症状の方は、早めに皮膚科医に相談する事を薦めます。

●ロングヘアーはダメージしやすい
長い髪は短い髪に比べるとダメージしやすいものです。 髪の毛が傷んだ人は、髪の健康や見た目の為にも、ショートカットにするのを考慮に入れるべきでしょう。 
しかし、先ずはなぜ髪が傷んだのか原因を探るのが一番重要です。 そうする事で、次に新しく生えてくる髪を、健康に維持する事ができるのです。

●年をとると、髪の手入れも変わる
髪の成長は年齢と共に遅くなります。 つまり、ダメージされた髪は、新しい髪と入れ替わるのに長く時間がかかるという事です。 また、年をとると、髪の毛の直径も細くなります。 この事から、年齢をとるにつれ、整髪剤(スプレーやパーマ剤など)は弱く(薄く)利用すべきです。

●正しいスタイリング器具を選びましょう
いつ髪の毛にくしを入れて手入れするかは、健康な髪を成長させるのに重要な知識です。 できる事なら、髪にくしを入れる時は、乾いた状態ですべきです。 なぜなら水分を含んだ髪は、弾力性を帯び、クシを何度も入れると知らぬ間に髪をストレッチさせ、断裂させるなどのダメージを与えるからです。
クシを選ぶ時のコツは、柔軟性のあるプラスチックでできたもので、尚且つクシの1本1本の幅が広く、先端が丸くなっており、髪に引っかからないものです。
特に髪が濡れている時は、 ブラッシングをし過ぎないように注意が必要です。
一般的には、ブラッシングは最小限に抑えるべきです。 昔は1日100回ブラッシングをし、頭皮を元気良くこするのが良い等という意見が有りましたが、これは全くの根拠の無い話です。
クシは目が粗く、先が丸まっていて、柔軟性のあるものが理想です。
ドライヤーをかける時のクシは、特にクシの目の幅が広いモノを使うべきです。 そうする事で、熱せられたブラシが髪へのダメージを防ぐのです。

●髪を留めるものは、ゆるいものを選ぶ
ヘアーピンやクリップはおしゃれグッズとして人気がありますが、これら器具は髪を傷める原因でもあります。 使うのなら、角が丸まっているものや、スポンジが髪との接触面に使ってあるモノなどを利用しましょう。
又、ピンやクリップは、緩めのモノを選び、装着する時は、一箇所だけで固定するのではなく、数箇所で髪を固定するようにすれば、一箇所にダメージが集中するのを防ぎます。
最も問題なのが、ポニーテールです。 決してゴムバンドでポニーテールにしないよう、薦めます。
「私の患者でポニーテールをやっている人は、髪の毛が伸びないと洩らします。 それは毎回頭皮から同じ距離で固定されたゴムバンドにより、髪が切れてしまうからです。 ですから、ゆるく挟むクリップを私は薦めます」とDraelos氏。

●髪について知ろう
くせ毛(カールした髪)は、真っ直ぐな髪より傷みやすいのです。 ですから、髪にクシを入れるにも、髪の質を見て強さを加減する必要があります。 例えば黒人の髪は、典型的にちぢれています。 その場合、クシは目の粗いもので、ゆっくり通す必要があります。 それに比較すると、東洋人のストレートな髪は、最も摩擦率が低く、クシを入れても傷みにくいのです。

●プロにハサミを入れてもらおう
髪は毎回鋭い切れ味のハサミでカットする必要があります。 切れ味の悪いハサミで髪を切ると、つぶされた髪の切り口から、枝毛になる要因となります。

●スタイルを決める時は、慎重に
多くのヘアーサロン店のオーナーと意見が異なるかもしれませんが、一度ダメージされた髪を元に戻すようなヘアースタイルや手法はありません。
髪の毛は布生地(ぬのきじ)と同じで、使ってない卸したてが最も新しく健康で、使えば使うほど、時と共に消耗されます。 ですから、髪はあまりいじるべきではないのです。
髪をスタイルする製品を使うとしても、髪をやわらかい状態にすべきで、硬く固めたりすると、クシを再度入れた時に傷んだりします。

●脱色や毛染めは最小限に
どんな脱色剤も毛染め剤も、例外なく髪を傷めます。  たまに科学物質が髪にボリュームを与えるなどと聞きますが、実際には髪をちじれさせたりし、ダメージを与えているのです。 また静電気に対しても弱くなっています。
髪の毛を染める基本ルールとしては、本来の髪の毛の色のグループ内で色を選ぶべきで、せいぜい3(色の)レベルが限界の範囲内です。

●ストレートパーマやウェービングは控えめに
両者ともに、やり方次第で髪を大きく傷めます。 ストレートパーマをしたなら、クシを優しく入れるようにしましょう。
ウェービングパーマをする場合、ウェーブはできるだけ緩めにし、インターバルを入れて髪を休める時は、長めに休めましょう。 又髪が傷んでいる方は、パーマ液を薄くし、髪に付ける時間をできるだけ短くします。 もし髪が硬くなったり、傷んだりしたのなら、皮膚科医に直ぐ相談し、何が原因かを調べてもらい、対策を講じて下さい。
髪は一旦ダメージされると、修復に時間がかかります。 早く修復にとりかかれば、早く結果が出るという事です。

 

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