ダイエットに有効なサプリメントは存在します。 でも最大の効果を得るには、やはり努力が必要？

記事ソース元：L.A. Times 2005/11/25 翻訳・編集・画像：S&Fマガジン

最新の研究調査では、ダイエットピルと呼ばれる減量薬は本当に効果があると証明しています。　しかし、最大の結果を期待するのなら、食べる慣習と食べ方を変える必要があります。

シブトラミンを原料とし、メリディア(Meridia)という名で販売されるダイエットピルは、４つのグループ（１．シブトラミンのみを摂取したグループ、２．シブトラミンと食事を管理し、カウンセリングを受けたグループ、３．シブトラミン摂取と、少しだけカウンセリングを受けたグループ、４．グループカウンセリングのみを受けたグループ）に別れ、１年間臨床実験したところ、最大で２０kg弱の減量効果がありました。

中でも最も効果が目覚しかったのは、シブトラミンと食事管理とカウンセリングを受けたグループで、１日1,500キロカロリーのダイエットを実施していたと、ニューイングランド医療誌（New England Journal of Medicine）の 2005年11月17日付発売号に掲載されました。

実験の平均結果では、メリディアのみを摂ったグループは5kg痩せ、メリディアと食事日記を付け、カウンセリングを受けたグループは12kg痩せ、20kg弱の減量に成功した人達は、徹底してガイドラインを忠実に実行し続けたグループでした。

実験を指揮した、ペンシルベニア大学で心理学を教えるトーマス・ワデン教授は、「実験から学べる教訓は明らかです。　 メリディアを摂れば痩せる事ができますが、食事内容の管理と摂取法を管理する人達に比べると、効果は半分以下しか得られません。　 最大の結果を得るには、ダイエットピルと食事管理の双方を一緒に実施する事です」と話します。

●メリディアとは
メリディアは、アボット・ラボラトリー(Abbott Laboratories)の商品で、モノアミン再摂取抑制剤として部類された薬です。この薬は、脳の感覚機能に作用し、満足感を与えます。
　
1998年にFDA(米国医薬品食品管理局）によってメリディアは承認されましたが、2002年には、消費者を守る団体で知られる、Public Citizen's Health Research Groupの主任である、シドニー・ヲルフ医師によって非難を浴びます。
ヲフル医師は、メリディアを使用した患者が心臓病などで亡くなった事例の翌年、販売禁止を政府に要求しました。
イタリアの健康管理局では、メリディアの使用絡みで亡くなった2件の結果、メリディアの販売を禁止し、市場から一掃しています。　
ヲルフ医師は、メリディアの使用で亡くなった患者は20代や30代である事実を挙げ、この薬は血圧を上げる傾向にあると説かれました。

8月には、FDAはメリディアを販売禁止にしない事を発表し、今後ヨーロッパの調査結果から目を離さず事態を見守りたいと述べました。

記事ソース元： November 25, 2005 Los Angeles Times
Exercise gives even diet pills a boost
By Delthia Ricks, Newsday

	メリディア（日経ヘルス）

”クランチも、ちょっと工夫でこの効果”

もしクランチ（膝を立てた腹筋運動）をするのなら、腹筋を収縮させる（体を起こす）前に、一瞬お腹全体に力を入れてから収縮（体を起こす）を繰り返せば、効果が倍増されます。

●外腹斜、内腹斜筋を鍛えるエクササイズ

１．マットなどの上に仰向けに寝て下さい。　脚は揃えたままで膝を持ち上げ、むこうずねが床と平行になるようにしましょう。　両腕は体から45度に開き、手の平は下を向けます。
運動中息を吐く時は、おへそが背骨の方向に近づく様な感じで凹ませ、腹式呼吸をしましょう。

２．しっかり背中を床に付けた状態で、片足を床に向かって降ろします。　交互に脚を降ろす運動を15秒から20秒程度繰り返します。常に腹筋が使われている状態を維持しつつ、ゆっくり行って下さい。
運動中息を止めないで下さい。
降ろした脚を戻す時は、 太ももをお腹に向かって倒さないようにしましょう。　垂直90度に太ももが立ったら、降ろす運動を繰り返します。　初めての方には、結構きつい運動です。　慣れてきたら、20秒を40秒→1分と伸ばしましょう。