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【はじめに】
ここに紹介するダイエット理論は、主にグリーンウィッチ・ダイエットという、ベストセラー本を執筆したカーロン・M・コーカー医師の内容を濃く反映しています。  詳しくは、最後に参考文献として紹介しています。

【食事のみによるダイエットの結末は?】
食べ物が供給されない場合、古来人の体は生きる為に自らの体をエネルギーに変換し、飢えをしのいできました。 いわゆる自分で自分の体を食べ始めるのですが、体を食べる上で順番があります。

身体は非常に効率の良い適応能力があります。 食事からカロリーが不足すれば、体脂肪が利用され、減っていくと思われ勝ちですが、それよりも先ず体はカロリーの消費元であるバルブを閉じていく作業にとりかかります。

カロリー消費さえ少なければ、食事から(ダイエットで)充分なカロリーが供給されなくとも、体は問題なくやっていけるからです。 そこで、身体に於ける最大のカロリー消費元である”筋肉”を縮小していきます。

先ずは筋肉から食べよう!
筋肉を分解し、栄養源として食べ始めるのです。  
こうなると、ダイエットで食べたいものをガマンし、カロリーを必死に抑制しても、体脂肪ではなく、筋肉のみがドンドン落ち始める事になります。 

これは、ダイエットをする人にとって嬉しくない現象です。 しかし、サバイバルの観点でしかカロリー不足を判断しない身体にとっては、生き残る為の最善を尽くしているのです。

図右をご覧ください。
食事制限でダイエットを試みる場合、男女共にA-2からA-3に身体は変わります。
食事制限のみによるダイエットは、身体の筋肉をみるみる落とし、腕や太ももやお尻の筋肉が無くなります。 その一方で、お腹には相変わらず脂肪が残り、体脂肪率も大きく減る訳ではありません。 手足が細い割に、体脂肪率は高いのです。  

一方A-1は、運動を併用したダイエットによる結果で、体重が減ったにも関わらず、体脂肪率はA-3よりグンと低くなっています。 体脂肪率が無い分、筋肉が体重を占めているのです。

恐怖のリバウンド現象

同じ体重を目指すにしても、食事法のみでA-3になった場合、体力は以前より落ちています。 代謝率も落ちています。 
一方A-1は、体力が大きく向上しており、新陳代謝率も大幅にアップしています。 それ故、体重が減ったにも関わらず、減量前より食事量が増えているのです。好きなモノが食べられる状態になっているのです。

A-3はというと、筋肉の減少に伴い、代謝率が減量前より低くなっている為、減量前より食べる量は減り、食べる内容にも気を使わないと、爆発的に体重が増える状態になっているのです。 常に空腹状態である事は以前と変わらず、食べる事への禁欲から解放される事はありません。

又、筋肉が小さくなった分、消費カロリーが人一倍小さい故、同じ定食を会社の仲間と食べたとしても、あなただけがドンドン風船の様に太り始めるのです!   これがリバウンド現象です。
 

この ダイエット講座では、今より好きなモノが食べられ、体力アップで元気ハツラツである、A-1の状態に皆さんを変身させる方法をご紹介します。

【なぜ減量時に筋トレが必要か?】
減量中体は真っ先にカロリー消費元である筋肉を減少させると説明しました。 体脂肪より先ずは筋肉を減らす訳ですが、この身体のバイオメカニズムを逆行させる方法が、筋トレなのです。

筋力トレーニングで筋肉を鍛えると、筋肉は活性化され、以前より強く生まれ変わろうとします。 この時、大きなカロリーを消費するだけでなく、筋肉は新しいたんぱく質を要求し、それを元に発達しようとします。
 
こうなると、体は選択の余地が無くなり、仕方なく体脂肪を使い始めるのです。
これが、減量中バイオメカニズムに逆らって、体脂肪のみを減らす原理です。


食事内容を変える
例えば1日2,500キロカロリーの食事を、1日1,800キロカロリーに摂取量を抑えるとします。 この場合、今まで炭水化物50%、たんぱく質25%、脂質25%という比率で食事をしていたなら、それら比率をそのままで、摂取量のみ減らせば良いという訳ではありません。
良くある間違いは、「今ダイエット中だから、普通の食事から、食べる量だけを減らそう」というやり方です。 

これでは筋トレによる超回復が上手く機能せず、結果が出なくなります。

筋トレと一緒にダイエットをする場合は、栄養比率自体が変わらなくてはならないのです。 理由は、カロリー制限下でも、運動によって刺激を受けた筋肉は、運動していなかった以前よりたんぱく質を必要とするからです。
ですので、筋トレをしながらダイエットをする場合、意識してたんぱく質の補給をしましょう。 但し、摂り過ぎも太る原因になるので、総摂取カロリーをチェックするか、もしくは様子をみながら摂取量を調整してください。

【減量用筋トレ】
運動をしながら減量を試みるのは、結構難しいものです。
理屈からすると、「運動(カロリー消費)+食事制限=痩せる」で単純なのですが、実はそれ以前に知っておきたい事があるのです。
先ずは左の超回復のグラフをご覧ください。

減量時は、栄養補給を制限する為、超回復が上手くできない傾向にあるのです。 
栄養不足から、上手く肉体疲労が回復できなかったり、無理をして怪我につながったりするのです。

充分栄養を補給していれば、必要な栄養素を使って一瞬で回復できるものが、不足している為になかなか回復できないのです。

【減量は要注意!】
減量中は怪我も良く起こりがちです。減量中に運動をすると、関節にも負荷がかかります。歩くだけでも軟骨に負担がかかります。 ましてや太った人なら大きな負荷が歩くだけでも関節にかかるのです。 その上栄養不足状態が続くと、超回復という肉体修復プロセスが上手くいかず、結果として膝が痛くなったり腰が痛くなったり、最悪の場合筋肉や腱(けん)を断裂する事にもなります。
この様な事故を防ぐ為にも、ダイエット中はサプリメントで不足する栄養素を補うのをお勧めします。







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