2003年4月号

奇跡の若返り薬成長ホルモンの有効性    原本執筆: ジョン・ロマノ
翻訳編集: S&F MAGAZINE

成長ホルモンは興味深いという表現は、あたかもピカソの絵を見て面白いというようなものです。 今迄成長ホルモン剤を筋肉増強剤として使用する事に、沢山の議論が繰り返さえれました。 成長ホルモンを使った事の有る競技者は揃って、筋肉増強、パフォーマンス向上、そして若返り効果を主張します。 しかしFDA(米医薬食品管理局)は沢山の動物実験で証明された事実にも関らず、未だもってその効果を否定し、一般人には必要性が無いと主張します。 今現在FDAが認める成長ホルモン剤の使用目的は、肝臓移植をした子供や、成長ホルモンの分泌が先天的に不足している為、体の成長が阻まれる子供達に使用する事のみです。

成長ホルモンは脳下垂体から分泌され、インシュリンのようにたんぱく質で出来ています。 分泌されるのは眠りに入って間もなく、ほんの少しの間だけです。 その分泌された成長ホルモンは数分間体内を巡った後、肝臓に取り込まれソマトメディック-Cというもう一つの種類の成長ホルモンに変換されます。 人は思春期に体が大きく成長しますが、この時期に成長ホルモンが最も沢山分泌されます。 それ故”成長ホルモン”と呼ばれるのです。

成長ホルモン療法
脳下垂体に障害を持って生まれた子供達は、成長ホルモンが正常に分泌されない為、小人のまま大人になってしまいます。 その問題を解決すべく成長ホルモン療法というのが開発されたのですが、元々死体の脳から微量の成長ホルモンを採取していた為、供給が需要に追い付かず、上で述べたような子供達全てが治療される訳にはいきませんでした。 しかし近年ではDNA遺伝子組替え技術により、より安全且つ純度の高い成長ホルモンを、大量生産する事ができるようになりました。 その結果成長ホルモンの治療と健康への貢献が期待されたのですが、FDAはそれでも一般人の使用に首を縦に振りたがらないのでした。 なぜでしょう?

成長ホルモンの有効性

成長期を終えた後も、成長ホルモンは微量ながら心身ともに健康を維持する為に分泌し続けます。 怪我の治り、健康な髪の毛と肌、脳と内臓の正常機能、健康な骨の維持等、何れも健康を維持する上で不可欠な役割を果します。

この成長ホルモンは20歳を過ぎると10年間に14%の割で徐々に分泌量が減り始めます。 そして60歳にもなると、75%減も決して珍しくは有りません。 この様に成長ホルモンの分泌減少と老化には、直接深い関係が有るのです。 事実成長ホルモンを投与し続ければ、老化を防ぐ事は可能なのです。 
今迄沢山のメディカル雑誌等で、老化を防ぐ為の成長ホルモン療法の研究結果が報告されて来ましたが、成長ホルモン療法の効果としては次の様になります。 

筋肉増強、体力向上、疲れにくくなる、体脂肪が減る(特にお腹の周り)、骨の強化、肝腎機能の向上、脳の活性化、シワが無くなり肌が若返る、コレステロール値の減少、間接の強化、そしてパーキンソン、アルツハイマー病、又エイズ患者にも体調を良くする効果が有ると確認されています。

アメリカン・メディカル・ジャーナル誌(Journal of the American Medical Association )に掲載された記事によると、成長ホルモン療法は、免疫力を向上する効果が有ると報告されています。 1991年、オーストリアに有るInnsbruck Medical 大学のクリスチャン・ウィ−ダーマン氏率いるグループが、成長ホルモン療法はバクテリアの感染を防ぐ免疫細胞の能力を高めるという研究結果を発表しました。  研究ではアレルギーや感染から来る病気が、回復へと向かった事を確認。 免疫力低下から来る感染をあまり心配しなくて良い程になったそうです。 この理論から来ると、癌も免疫力を高める事で予防するが出来るという事になります。 確かに成長ホルモンが、癌の進行を促進するかもしれないという心配は有りますが、今のところそれが実際に確認された報告例は有りません。

動物実験で最も興味深いのが、1991年ペンシルバニア・スクール・オブ・メデシン大学のマイケル・トロージアン博士とロバート・ドノウェイ博士が行った研究例が有ります。 彼等の実験では、成長ホルモンが肺ガンの進行を著しく遅らせたという事です。 その後、人体実験をグループは試みると報告しています。

New England Journal of Medicine(ニューイングランド医薬ジャーナル誌)によると、The U.S. National Institute of Aging(アメリカ国立老化研究所)が成長ホルモンとDHEAと男性ホルモンを同時に投与すると、老化現象である筋肉や骨、体脂肪、皮膚、そして神経系の衰弱化を逆行させる、つまり若返り効果が有る事を、早期段階ではあるが認めています。 この事実は世界トップ・スポーツ競技者が随分前から知っていた事です。

拒絶する医者達
FDAが成長ホルモン剤の使用を認める認めないに関らず、たとえ一日中跪いて医者に懇願しても処方してくれません。 事実私の父(現在72歳)が肺炎から回復したばかりで、今現在も気管支系に問題を抱えており、又太って膝も悪いという事で、成長ホルモン療法を試すにはもってこいの候補者に挙がる(本人も望んでいる)と思い、医者に処方してもらうようお願いした事があります。 先ず最初は内分泌科の担当医にお願いしました。 ところが処方するには、それは沢山のペーパーワークをする必要が有り、医者は話を聞こうとすらしてくれませんでした。 そこで次は感じの良い肺の担当医に尋ねたところ、「そんな事したら末端肥大症になってしまう」という返事がかえって来ました。 
確かに糖尿病や末端肥大症が、成長ホルモンの研究で報告されていますが、それらは副作用を確認する為、異常なまでの大量投与した結果の話です。                                      次号に続く・・・

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