2005年以降のフィットネストレンド10
2005年5月号

The American Council on Exercise (ACE)が、今年(2005年)中にアメリカのフィットネスセンターの主流になるであろうフィットネスについて、予測を公表しました。
ACEは、ライセンスを保持し、業界で活動するプロ達の意見や、国内におけるフィットネス動向を調査した結果、以下の傾向を発表しました。

1. バランス感覚を養うべき!
 バランス感覚を養うフィットネス講座が、今もっぱら急激なブームの根本にあります。
太極拳やヨガやピラテスやバランスボール等は、どこのフィットネスセンターでも(初心者ベテランを問わず参加できるだけに)人気絶大です。

2. ヨガとピラテスを融合したプログラムが最も人気がでる!
 最近最も目立って人気上昇中なのが、ヨガとピラテスです。
 これらプログラムは、心と体の一体性を強調している部分に魅力があると言えるでしょう。 その上フィットネスとして非常に歴史的にも深く、基盤もしっかりしています。
これら2つのプログラムを融合した内容は、既存するフィットネスプログラムに、感覚や姿勢や呼吸法などを意識した、心身一体型フィットネスです。
今までの肉体だけに焦点が当てられたエクササイズではなく、精神面とのバランスを重要視したプログラムで、精神的にも肉体的にもより健全になる効果が期待できるでしょう。

3. 短時間エクササイズが今後も人気の主流になるでしょう。 
 エクササイズをしない人の言い訳は、「毎日運動をする時間が無い」というものなので、 これは驚くべき事ではないでしょう。 それ故今後も短時間で効果が出るプログラムは、フィットネスセンターで提供され続けるでしょう。

4. 健康と栄養に関する専門家によるカウンセリングが求められるでしょう。
 これらサービスが、健康とフィットネスに対する全体的アプローチには不可欠です。
専門家に指導してもらう事で、人は健康になる為の適切な食事法を学べます。 また最近では、減量を試みたい人の増加につれ、栄養師の需要も高まっています。

5. フィットネスセンターとトレーナーは、より便利なプログラムスケジュールを組むでしょう。
 最近では5人以下の小さな人数でパーソナルトレーニングを受けるのが流行っています。
そうする事で、綿密な指導を手頃な価格で受ける事ができるのです。

6. 雇用主はフィットネスと減量を奨励します。
 多くのアメリカ人社員は、運動不足で肥満です。 その結果として体調不良で欠勤が増えたり、病気で医療保険の費用がかさんだりと、経営者には不利な点が多々あります。
そこで最近では会社側が従業員の健康の為にと、健康維持のプログラムを提供してくれるところも出てきました。 もしあなたもその様なサービスを会社から受られるなら、非常にラッキーです。 是非そのチャンスに飛び付きましょう。

7.機能性を重視したフィットネスプログラムや筋トレが、グループ参加型プログラムやトレーナー指導の間で普及するでしょう。
機能性を重視したフィットネスと筋トレは、毎日の生活にも直ぐ役に立ちます。 従来の一つの筋肉のみをエクササイズするのではなく、同時に沢山の筋肉や関節を使ったエクササイズをする事で、バランスのとれた、より生活に密着した機能性ボディが造れるでしょう。

8. パーソナルトレーナーとグループフィットネスインストラクターが共同するでしょう。
 トレーナーがグループ参加型フィットネスをするインストラクターと手を組んで、新しいプログラムを提供するでしょう。
今までのマシーンやダンベルを使った筋トレや、ステップエアロビクスなども、やはり毎日となると新鮮味が無くなります。 そこでダンス系のプログラムや、軍隊式フィットネスプログラム(軍隊のトレーニングの様な内容のエクササイズをグループでする、少し厳しい筋トレプログラム)を加る事で、新鮮な感覚で更にフィットネスに励む事ができるでしょう。

9.家族一緒に外で活動すれば、一緒に健康になれるでしょう。
 最近多くの家族は、家族一緒に体を使う機会を求める傾向にあります。 例えば外でサッカーをしたり、ソフトボールをしたり、キャッチボールをしたり等です。 この様に肉体を使う事を子供の頃から慣れ親しむ事で、体を使うのがおっくうなまま大人になる子供を減らす事につながります。 またその慣習が成人になって肥満になるのを防ぐのです。

10.社交目的の参加型スポーツや運動が、より普及するでしょう。
 競争目的で参加するのではない、スポーツや運動に参加する人が増えるでしょう。 例えばマラソンなどは完走を目的とし、家族一緒に楽しむ事もできます。 またオリエンテーションや登山などを社交目的で参加し、同時に体を健康的に使う事で、フィットネス効果以上のメリットが期待できるでしょう。

 

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