2001年新春特別号


マカデミアナッツの威力
「次ぎにハワイに行った時は、迷わずマカデミアナッツを買おう!」と薦めるのは、ホノルルのハワイ大学で教授を務めるデイビッド・カーブ博士です。 
博士の研究では、被験者を3つのグループに分けて実験しました。先ず1つ目のグループは、マカデミアナッツを豊富に含む食事をするグループで、2つ目は低脂肪食(全体の30%のカロリーを脂肪から)、3つ目は一般のアメリカ食(全体の37%のカロリーを脂肪から)というものでした。  結果は、マカデミアナッツを含んだ食事を摂ったグループの血液中のコレステロールレベルが最も低い事が判りました。
一般にナッツ類は、脂肪を沢山含むという事で避けられますが、意外とマカデミアナッツは沢山の研究で健康のベネフィットがある事が確認されているのです。

イタリアの大事件!
イタリアでは、インポテンツが過去最高といわれる程の勢いで増えているそうです。 報告では、20代〜60代のおよそ20%がそうだと言われています。
この問題に対し、イタリアの専門家が治療策として食事法を提案しています。 それは食事から脂っこいものを抜くのです。  例えばベーコン、ソーセージ等です。 その代わりに魚、 野菜、ナッツ類を加えよと言います。 しかしインポテンツは、糖尿病に付随する病気でもあり、又精神的ストレス等も大きく影響する病気です。 ですから一概には解決策は提案できないでしょう。

パワーの源はビタミンD
ビタミンDの不足は、筋量と筋力の両方を低下させると、ニュー
ヨークにあるバッファロー大学のパレシ・ドンドナ博士(Dr. Paresh
Dondona)が報告しました。  博士によると、病院の調査で車椅子で行動しなくてはならない程に弱っている患者の血液を検査したところ、血中のビタミンDが異常に低い事が判明したのです。
当初患者の体力が低下した理由は、糖尿病や運動不足、又は老化が原因と考えられていたのですが、調査の結果、単にビタミンD不足が原因である事が判ったのです。
体は太陽の光を浴びると、肝臓でビタミンDを作る事ができるのですが、病人などは太陽に晒される事がないだけに、この様な事になるのです。 解決策としてビタミンD剤を与えると、体調が大きく変わるものです。 (LA Times April 24, 2000)

最新減量薬:シブトラミン
科学者達は、毎年沢山の減量薬を開発し、世に送っていますが、それもその筈、減量薬は薬局で最も売れる商品の一つなのです。 そんな中最近最も話題を呼んでいるのが、シブトラミン (Sibutramine/Meridia)と呼ばれる薬です。 この減量薬は、既にFDAから許可が降りています。
この薬は、脳内にあるセロトニンやノレピネフリンというホルモンの分泌を促進し、これが満腹感を与えてくれるのです。
しかし注意しなくてはならないのが、この薬自体があなたの体脂肪を減らしてくれる訳ではないという事です。 あくまで食欲をコントロールするだけで、実際に体脂肪を落としたければ摂取カロリーを制限し、運動をするしかないのです。
尚この薬は、妊娠中の方や高血圧者、うつ病患者などには禁止されています。
シブトラミンは、副作用のある薬ですから、お医者さんの監視の元で使用する事が薦められます。(Healthoasis)

リポサクションの誤解
リポサクション(脂肪吸引除去手術)は、現在アメリカで最も好まれる美容整形手術です。 去年1年間だけでも、米国内で施された手術の件数は、25万件以上と記録されています。 これら手術の結果を喜ぶ人が沢山いるなか、不幸な結果となった人がいる事も事実です。
1999年には5人の死亡例が報告されています。 何れも麻酔の投与量が原因とされています。
リポサクションを受ける人に見られる大きな誤解は、この手術を受ければ太った人が痩せた体に変身できるという事です。 現実にはそのような事は有り得ません。 この手術で可能なのは、少量の脂肪除去なのです。 やはり体脂肪を除くには、昔から言われている食事制限や運動療法しかないのです。
 (Journal of American Med. Assn)

ストレスがあなたを肥満にする
会社の嫌な上司や、同僚とのいざこざ、又失恋などからくるストレスは、あなたを益々太らせる」と公言するのは、メリーランド・メディカルスクールで教鞭をとるパメラ・ピーク教授です。 彼女によると、これらストレスは人を過食症にさせる傾向にあり、人はつい甘い物や高脂肪の食べ物を口にするそうです。 実際これら不節制をすると、特にお腹の周りに脂肪が溜まります。 
腹部の脂肪は健康に有害である事が判っています。 一般的に高血圧、糖尿病などがあげられます。 見た目だけでなく、健康の為にも、ストレスと上手く付き合う方法を考えなくてはならないようです。 (USA Today)

ビールでは太らない?
「ビールよりカロリーが高い高脂肪食があなたを肥満にさせるのです」と主張するのは、ニューヨークのマウント・サイナイ・メディカル・スクールで教授を勤めるチャールズ・リーバー氏です。
缶ビールは、1缶およそ150カロリー含みますが、これを何本か飲むと凄いカロリーになります。 にも関らず、実験では被験者の体重は増えなかったのです。
現在までのところ、アルコールの体内での代謝について、研究では明らかになっていないのが実情です。 どうして同じカロリーでも脂肪を含むピザなどを食べると太るのに、アルコールでは太らないのか解明されていません。 解っているのは、その事実だけなのです。  (WebMD)

クレアチンの長期使用について
1990年の中頃から、クレアチンはウエイトトレーニングやパワーリフティングをする人の間で好んで使われる筋力増強サプルメントでしたが、現在迄長期使用は肝臓へのダメージがあるのでは?と専門家から疑われてきました。 ところが最近トゥルーマン・ステート大学(Truman State University)の長期研究結果では、クレアチンは肝臓機能に問題を起さないという結論に至っています。 
調査では、フットボール選手を対象に3ヶ月から4年間という長期使用者の血液検査を行いました。 その結果肝臓や腎臓から出る物質に異常は見当たらなかったという事です。
(Medecine and Science in Sports and Exercise) 


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